既婚者と知らず付き合ったら、慰謝料請求の内容証明郵便が届いた
ある日、突然届いた内容証明郵便。そこに書かれていたのは慰謝料請求の文字。付き合っている彼は既婚者だったのか？既婚者と付き合っている認識はなかったが、慰謝料を支払わなければならないのでしょうか？彼が結婚しているというのを本当に知らなかった場合、もしかしたら逆に彼を訴えることができるかもしれません。身に覚えのない不倫で、慰謝料を請求されている方は本記事を参考にしてください。
最終更新日 2023/1/23
【この記事は下記の方に向けた内容です】
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不倫に覚えがないのに届いた内容証明郵便
突然届く内容証明郵便
内容証明郵便とは
内容証明郵便とは、送付した内容文書を郵便局が証明し、謄本を保存しているサービスのことです。不倫相手へ文書を送付するときにも多く使われている内容証明郵便。そこには不倫の事実であったり、慰謝料の請求であったり、今後の約束事項と約束違反などが書かれています。普通に生活を送っていればこのような内容証明郵便の存在すら知り得ません。受け取る側に大きな圧をかけることができる内容証明郵便。突然、内容証明郵便が届いたらパニックになること必至です。
内容証明郵便の無視は危険
内容証明郵便に書かれていること＝絶対守らなければいけないことではありません。だからといって内容証明郵便を無視するのは危険です。内容証明郵便は裁判など法的手続きの前段階で使用されることが多いためです。
彼氏は既婚者
内容証明郵便は交際中の彼に妻がいることを決定づけています。あなたが彼が結婚していると知らずに交際していたなら、そのショックは計り知れません。これは彼の奥さんから見れば不倫の加害者となりますが、彼が既婚者だと知らなかったあなたは当然不倫の自覚さえないのです。反対の視点からみると、あなたは彼の嘘の被害者と言えるでしょう。
慰謝料の支払いはどうなるのか
彼氏を既婚者と知った上で交際をしていた場合には慰謝料を支払う必要があります。反対に彼が独身を偽っており、既婚者と知らなかった場合は支払う必要はありません。ただしこれには既婚者だと知らなかったと証明する証拠が必要となります。交際を続けていく中で、彼の既婚が分かる状況にあった場合は過失に該当します。過失と判断されれば慰謝料の支払いが発生するので注意が必要です。
自覚のない不倫事例
不倫
既婚者と肉体関係を含めた交際はいわゆる不倫になります。不倫相談は探偵興信所の中でも上位になります。不倫相談では「パートナーの不倫の証拠がほしい」「不倫相手が知りたい」と言った内容が最も多いのですが、「彼氏が既婚者かもしれない」という相談も増加傾向にあります。近年では自覚のない不倫が多くなっています。
自覚のない不倫事例
ＤＭ
『インスタのＤＭに、彼の妻を名乗る女性から「もう夫に会うのはやめてください」と届きました。全く意味が分かりませんでした。私はインスタに彼と撮った写真も投稿してました。彼の許可も取って投稿してました。普通、彼が結婚してたら一緒に写真も取らないし、インスタに載せるのも許しませんよね。いたずらかと思ったのですが、彼に聞くとあっさりと既婚者であることを認めました。まさに血の気が引くを体感しました。』
バツイチ
『交際するときにバツイチ子持ちと聞いていました。時々子どもの面会日だと言って出掛けていました。私たちは交際後すぐに結婚に向けて同棲を始めました。バツイチは懸念材料だったのですが、私も早く子どもがほしくて、彼のバツイチには目を瞑っていました。とりあえず婚姻届を出したかったのですが、彼がなかなか戸籍謄本を取り寄せてくれません。いつもそれでケンカになっていました。私が代理人として戸籍謄本と請求しました。彼はこの時にはもう隠し切れないと判断して、代理請求に判を押したのでしょう。取り寄せた戸籍謄本でまだ婚姻中であることをこの時、知りました。まさかまだ籍を抜いてなかったとは思ってもみませんでした。』
連絡が取れなくなる男
『決まった時間になると連絡が取れなくなる彼氏。大体その時間が19〜22時くらいでした。でもそれは毎日っていうわけじゃなくて時々のことなんです。友達に相談したら「結婚してるんじゃない？」と言われたのですが、毎日じゃないからと変に自分を納得させてました。ただどこかでその友達の言葉も引っ掛かっていました。ネットで調べた既婚者チェックにほぼ全て当てはまった彼氏。ＬＩＮＥで「もしかして結婚してる？」と聞いたら即ブロックされました。』
彼の既婚者チェック
彼が既婚者だった場合、様々ところで家庭という名の妨げがあります。彼との交際の中でＮＧ項目が多ければ多いほど、既婚者である可能性も高くなるでしょう。
- 連絡が取れない時間・曜日がある
- ＬＩＮＥの返信はあっても電話には出ない
- 連休や年末年始を一緒に過ごせない
- 彼のスマホで写真を撮らない
- 彼の自宅に行ったことがない
- 彼の自宅の場所を知らない
- 自宅に泊まっていかない
- 旅行に行ったことがない
- ＳＮＳをやっていない
- ＳＮＳの投稿を嫌がる
- プレゼントをあげても身に着けない
- 電話に出るときに席を外れることが多い
- クレジットカードを使わない
- あなたの家族に会うのを嫌がる
- 彼の友人に紹介してくれない
- デート場所がいつも同じようなところ（人目が少ない）
彼が独身と偽っていた証拠を集める
過失は慰謝料の対象
前述したように、不倫は慰謝料請求の対象になる事柄です。彼が既婚者であると自覚して上で付き合っていなくても、付き合っている中で彼の既婚を知り得たと裁判で判断された場合は、慰謝料の支払いが生じます。これを過失と呼びます。下記のようなケースでは過失に該当されます。
- 噂で既婚者であることを聞いたことがある
- 結婚指輪をしているのを見た
- 彼の自宅に行ったことがない
- 宿泊をしたことがない
- 連休や年末年始を過ごしたことがない
不倫が故意でも過失でもない場合
故意にも過失にも該当しないと裁判所が判断した場合は、慰謝料の支払い義務はありません。しかし、彼が独身を偽っていたことを証明する証拠の提出が必要です。
- 彼の自宅に泊まったことがある
- 旅行に行ったことがある
- 会う日や連絡が取れる時間に制限がない
- マッチングアプリに独身として登録されていた
- 結婚に向けて具体的に進めていた（挨拶や婚約指輪の購入など）
- 彼自身が独身と言った物的証拠（ＬＩＮＥのやり取りなど）
証明は難しい
実は故意でも過失でもないことの証明は簡単ではありません。最初から彼の既婚を疑って付き合う女性はいません。そのため彼が独身と偽っていた証拠が手元にないケースが多いのです。例えば彼とマッチングアプリで出会ったとしても、彼の登録時のプロフィール画面をスクショして残している女性は少ないでしょう。裁判所は2人の交際を客観的に見て、誰もが独身と判断するとされる証拠を求めています。
独身の証拠収集
これまでのＬＩＮＥに彼が独身と判断できるメッセージが残ってないか確認しましょう。今まで既婚者であると感じなかったのは彼のどういった言動からなのか。そこを整理し、証拠となるものを集めていきましょう。彼に直接「既婚者なのか？」と聞く場合は、返答の証拠が残るようにＬＩＮＥなどを利用して聞くのが良いでしょう。
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逆に慰謝料を請求する
貞操権侵害
独身を偽って性的関係を持った彼を訴えることが可能です。「それが貞操権侵害」です。慰謝料の相場は数十万〜300万です。女性の妊娠や中絶のなどによっても慰謝料の金額は変わります。責任を取らず逃げるなど、悪質であるほど慰謝料も高額請求できます。
不倫の被害者であるということ
彼の妻から見れば不倫の加害者であっても、独身と偽って付き合ったのは彼にも責任があります。本気の交際であればあるほど、未来を奪われた被害者でもあります。過失はあったかもしれない。だからといって自らを守る権利を放棄する必要はありません。彼に騙されたという証拠を提示して、自身の権利を守ることを忘れてはなりません。
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