銀行員になりすまし600万円だまし取った疑いで55歳の男逮捕|探偵による事件の解説と対策法

「結婚を前提に付き合ってほしい」これは結婚詐欺師の常套句といえます。婚約者にお金にまつわる話をされたら一度立ち止まり、これまでの婚約者の言動や婚約者の身元を調べた方が良いでしょう。結婚詐欺について解説します。
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【この記事は下記の方に向けた内容です】
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婚約者がお金の話を持ち出したら危険信号な理由
事件概要
身元を偽り600万騙し取る結婚詐欺師
職業を銀行員と偽り、知人女性から600万円騙し取った疑いで55歳の男が逮捕されました。男は別の女性にも銀行員と名乗り女性の恋愛感情につけこみ、金を騙し取っていました。男は「役員になるために金が必要」などと嘘を言い、600万円を騙し取った疑いがもたれています。男の被害にあった別の女性の話によると、男とは婚活アプリで出会い、初めて会ったときに「結婚を前提に付き合ってほしい」と言われたそうです。男の持ち物には銀行のロゴが入ったグッズがあったため、女性は男を銀行員と信じ切っていました。次第に金を要求するようになった男。この女性は2年半で約2000万円以上の現金を渡したということです。鹿児島テレビが容疑者が勤めていると話した銀行に問い合わせたところ、同じ名前の人物は在籍していませんでした。警察は余罪についても捜査をしています。
※引用元:銀行員になりすまし600万円だまし取った疑いで55歳の男逮捕 「容疑者にだまされた」と語る女性は|鹿児島テレビ(2023年12月時点)
探偵による事件の見解
婚約者が金銭を求めたら要注意
いくら結婚を前提に交際をしており信用できる人物だとしても、婚約者が金銭を求めてきた場合には注意が必要です。結婚詐欺師は時間をかけ信頼関係を築き、被害者を信用させた上で、最終的には大金を奪います。そのために被害者の親族や友人とも信頼関係を構築していきます。被害者からお金を引き出すための代表的な口実には、「医療費」「投資話」「会社の立て直し」「結婚資金」「借金返済」などがあります。被害者の恋愛感情につけこみ、「助けてあげよう」「結婚するのだから力にならないと」という感情を利用して金銭を要求する結婚詐欺師。婚約者がいかなる理由でも金銭を要求してきた場合には、お金を貸す前に両親や友人など信頼できる人物や専門機関に相談することが大切になります。
結婚詐欺師の特徴
結婚詐欺師にはいくつかの特徴があります。被害者に恋心を持たせるためや信用を得るために、「あなたが欲しい言葉」や「理想とする人物像」を演出します。言わば感情を揺さぶるプロといえます。代表的な特徴は以下を参照してください。
- あなたが考える理想やそれを超える人物像を作る
- 高学歴や高収入、いかにもエリートを演出する
- 年齢や外見、身なりも良く、高級ブランド品を身に着けている
- 自身の過去や家族関係、友人などオープンにしない
- 交際している記録(写真など)を残したがらない
- 決まった曜日や時間に連絡がつかない
結婚詐欺師の被害にあってからではあなたの大切な財産を取り返すことは難しいと言えます。少しでも不審に思ったり話の矛盾を感じた時は、結婚信用調査にて本当に信頼できる人物なのか確認することが大切です。
警察に連絡するタイミングと必要性
結婚詐欺は「※詐欺罪」に該当します。お金を渡した途端、連絡がつかなくなった場合には、すぐに警察に相談することをお勧めします。同じような被害に遭っている女性がいるかもしれません。また、同時に弁護士にも相談することで必要な対応方法がわかります。
※「結婚詐欺」は、10年以下の懲役が課せられる刑法上の「詐欺罪(刑法246条)」に該当します。
「結婚する意思がないにも関わらず、結婚する意思があると嘘をつき、騙されて錯誤に陥った相手から財産や財産上の利益を得る行為が結婚詐欺にあたる行為」とされています。
事件になる前に行えること
結婚詐欺にあわないために
結婚詐欺にあわないためには日頃からよく注意することです。結婚詐欺師はSNSを活用してターゲットを選んでいる場合があります。SNSを利用している人は「自身の経済的情報を発信しない」「プライベートな部分は信頼できる友人に限定して公開する」といった注意が必要です。ネット上で出会った婚約者(恋人)については、
- 話の矛盾や違和感、不信感がないか確認する
- 疑わしいことがあれば第三者の調査で確認する
- 金銭の要求をしてきたら、信頼できる家族や友人に相談し客観的に内容を判断する
- 専門的な投資については、専門知識がある第三者に助言を求める
などといった対策をとりましょう。
もしも結婚詐欺にあったら?
- 相手に逃げられないためにも、迫ったり感情的にならず冷静に対応する
- 証拠や情報を集める
- 金銭の貸し借りがあった言質をとる
- 警察や弁護士に相談する
- 探偵興信所を利用し証拠や相手の素性を調査する
- 法的措置をとる
同様の問題に発展しかねない状況
同じような状況や似たような心配がある方は、すぐに対策や解決を行ってください。以下のような状況に当てはまる方は、然るべき対処が必要になります。また、探偵調査による対策や解決を望んでいる方は相談窓口よりすぐにご相談ください。
- マッチングアプリで知り合った彼氏(婚約者)のプロフィールが完璧すぎる
- 何かと最もらしい理由をつけて婚約者からお金を要求されている
- 出会って間もなく結婚の話をされた
- 婚約者の話に矛盾点が多い
- 知り合いが結婚詐欺被害に遭っている可能性がある
探偵への質問と答え
探偵への質問と答え
質問1:マッチングアプリで知り合った男性に結婚前提で交際したいと言われ、現在交際中です。お金を貸したことはありませんが、彼の話には一貫性がなく嘘をついている気がします。このまま結婚をするべきか悩んでいます。 答え1:結婚は人生において大きな決断です。相手に不信感がある場合には必ず信用できる人物か確認することが大切です。本当に信用できるのか、このまま結婚まで進んで良いのかを判断するために探偵興信所の結婚信用調査を利用して不審な点を調べることをおすすめします。 |
質問2:投資家の彼から「お金を預けてくれたら倍にできる」と言われ、お金を渡しました。利益が出たのでもっと大きな額を預けようかと思ったのですが、友達に止められました。彼からは「信じて」と言われていますが危険なのでしょうか? 答え2:投資で簡単に儲けることは難しいと言えます。もし、相手が詐欺師の場合、初期の投資では利益が出て配当を出しますが、その後、大きな金額を渡した途端、追加資金を要求したり、音信不通になることがあるため注意が必要です。彼の話を裏付ける投資先や方法などを詳しく調べる必要があります。また、彼の素行なども確認し信頼できる人物か確かめてから判断することが大切です。 |
質問3:婚約者に貸したお金が返ってきません。半年で300万ほど貸しています。取り返す方法を教えてください。 答え3:まずは婚約者の情報を集めましょう。名前や住所、職場などに嘘が含まれていないか調べます。そして貸したお金が実際に何に使われたのかも重要になります。そのうえで相手にお金を返させる算段や返済方法などの対応とります。探偵興信所の信用調査を利用し正確な事実確認や情報収集をしてください。 |
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結婚詐欺師は必ずお金を要求してきます。しかし、恋愛の只中では、婚約者の言葉を信じきっているため、要求されるままにお金を渡してしまうこともあります。貸したお金は絶対に返ってきません。結婚詐欺師はお金を目的としているため、渡した途端、連絡が取れなくなります。お金を要求されたら、婚約者の身元を調べることをおすすめします。
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この記事の筆者 銀行員になりすまし600万円だまし取った疑いで55歳の男逮捕|探偵による事件の解説と対策法|探偵による事件の解説と対策法は、探偵興信所(社)の探偵調査員が書きました。探偵調査と依頼人から受ける相談事例の経験をもとに出した探偵だからこそ行える見解です。 |
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※相談事例は当探偵興信所へ依頼をされた依頼人の事実に基づき内容を一部変更して掲載しています。 |
