企業が中途採用時に行う身辺調査について解説|探偵調査結果

身辺調査。そう聞くとなんだか重々しく感じる言葉かもしれません。身辺調査なんて自分とは縁がないと思っている方がほとんどでしょう。しかし、身辺調査とは案外身近で行われているものです。私たちの生活に密接している身辺調査。身辺調査は、本来ならば本人の同意を得て行われるものですが、実は内密に行われている場合もあります。そのため身辺調査を行った側は、当人に身辺調査を行ったことを告げることはありません。これまでにも私たちは、自分の知らないところで身辺調査を受けていた可能性があります。最近の身辺調査は、企業の中途採用者に対して行われることもあります。調査結果によっては、合否の一つの判断基準となっています。今後の人生を左右しかねない身辺調査。探偵が行う身辺調査について詳しく解説します。
最終更新日 2023/3/28
【この記事は下記の方に向けた内容です】
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企業が中途採用時に行う身辺調査を解説
なぜ企業は身辺調査をするのか
身辺調査の目的
企業によっては、中途採用時に身辺調査を行うところがあります。中途採用時に身辺調査を行う最大の理由は、採用後のトラブルを防ぐためです。事前に身辺調査を行うことによって、企業にそぐわない人物の採用を見送る目的があります。もちろん、就職差別に繋がるようなことは調べません。例えば、思想、宗教、家族に関することです。しかし、それらは建前であることを否定できません。身辺調査が内密に行われている場合は、宗教などといった、よりプライベートな部分まで調べることがあるからです。その結果が採用の合否に直結していることもあります。
企業が知りたい採用者のこと
- 履歴書と実際の経歴に相違がないか
- 前職での評価、トラブル、勤務態度
- 犯罪歴
- 訴訟歴
- 破産歴
- 交友関係
- 反社チェック
内定後の取り消しは難しい
内定後に身辺調査を行った結果、内定の取り消しをするには明解な取り消し理由が必要となります。過去には、内定後の取り消し理由に不服を申し立て裁判になったケースもありました。そのため、身辺調査は内定前に行われることが一般的となります。
身辺調査を受ける場面
中途採用時だけじゃない身辺調査
身辺調査に遭遇する場面は、中途採用時以外にもあります。結婚や賃貸物件の入居時などでも身辺調査が行われることがあります。過去の事例より、中途採用時以外における身辺調査をご紹介します。
【独居老人を身辺調査】
アパートに申し込みをしてきた高齢者の身辺調査をしました。年齢は69歳。1人での入居を希望しています。保証人には保証会社を使っています。事前に家賃を1年分支払うという話でした。そんなにお金があるように見えないこの老人。身なりも小奇麗な感じではありません。オーナーは、老人に不信感を持ちました。家賃の支払いさえ遅れなければOK。というわけではないのが独居老人問題です。支払いの遅延よりも、老人の孤独死の方がアパート経営にとってリスクが高いからです。発見が遅れれば死体は腐っていきます。その跡はくっきりと床に残ります。そういった事態を避けるためにも、高齢者の入居の際は身辺調査を事前に行うことが増えています。対象者である老人の資産だけでなく仕事や交友関係についても調べます。老人に身辺調査を行った結果、彼がそれなりに名のある画家であることが分かりました。現在も高値で取引されている老人の作品。これまでの活動と合わせても、資産は十分あると推測されます。依頼者であるアパートのオーナーは、老人の孤独死を懸念していました。孤独死を回避するには、社会や地域と繋がり持つ必要があります。老人の交友関係や社会活動を調査したところ、ボランティアで子どもたちに定期的に絵画教室を開いていました。人当たりもよく、子どもたちの親御さんからも評判も高い老人。オーナーの安心材料が揃ったのか、入居を認めることとなりました。
【娘の彼氏を身辺調査】
21歳の大学生の娘さんを持つご両親からの身辺調査依頼です。娘が、最近付き合いだした彼氏の身辺を調べてほしいと依頼を受けました。どうやら娘はこの彼氏と付き合うようになってから、大学も休みがちになり、朝帰りも増えたそうです。最初は咎めることなく、見守っていたご両親。次第に娘の疲れた様子が気になるようになりました。少し痩せ、食事もあまり取っていない様子の娘。彼氏に要因があると考えたご両親は、彼氏の身辺調査を決意。身辺調査の結果、彼の職業はホストであることが判明しました。娘は彼の働くホストクラブに足繁く通っていました。しかし、大学生であるはずの娘にそんなお金がどこから?娘の行動調査を合わせて行ったところ、風俗店で働いている事実が判明しました。風俗で働くようになった時期は、ちょうど彼と付き合うようになってからです。そもそも付き合っていると思っているのは娘だけで、ホストの彼にとっては彼女ではない可能性があります。依頼者であるご両親に調査結果を伝えました。調査結果を聞いたときのご両親の顔は今でも忘れられません。
身辺調査事例『採用予定者の女性を調べてほしい』
社長がスカウトした女性の正体
中小企業の人事部から、中途採用を考えている女性の身辺調査の依頼を受けました。
『中途採用を考えている女性がいます。彼女は社長の親戚と聞いています。しかし、社長はこれまでもどこからか女性をスカウトしてきては、形だけの面接をして中途採用を繰り返しています。実は社長がスカウトしてきた女性たちは、社員の評判がよくありません。パソコンの基礎知識もなく、仕事が特段できるわけでもない。繁忙期でさえ、定時退社をするので、他の社員からひんしゅくを買っています。中途入社後すぐに辞めた女性もいます。彼女たちに給料を支払わなければ、有能な社員を雇えるんです。そんな状況にもかかわらず、また社長が女性を連れてきました。親戚と言っていますが、親戚でないことは明白です。彼女が何者なのか、社長と彼女の繋がりを調べていただけますか。採用を見送る正当な理由を探してほしいのです。』
調査提案
調査内容 | 中途採用予定の女性の身辺調査 |
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日数・時間 | 8日間 |
費用 | 42万円(経費別) |
調査結果
対象者の女性の身辺調査を行いました。現在の仕事はアパレルのネットショップを展開している会社で事務をしています。ここまでは履歴書にも書かれており、事実であることが確認されています。履歴書に書かれていないこととして、女性は夜のお店でも働いているということが確認されました。昼は事務、夜はスナックで働く女性。バツイチで小学生のお子さんが1人います。社長はこの店を気に入っているようで、定期的に飲みに来ています。女性と社長はここで知り合ったのでしょう。現在、2人が愛人関係であることが判明しました。昼間も近くに置いておきたい社長の魂胆が丸見えです。また女性には、借金があることが分かりました。社長からも援助を受けていますが、会社で働かせた方が割が良いと考えたのでしょう。いくら社長枠の採用といえど、社長と女性が個人的な関係であることは、採用を見送る正当な理由になります。また会社は副業を禁止しているので、彼女が水商売もやっていることも採用のマイナス要素となるでしょう。
身辺調査を専門家に依頼するメリット
個人で行うには限界がある身辺調査
近年では、手軽に身辺調査を行う方法としてSNSを利用することが増えています。就活中の学生は身辺調査を懸念して、企業に確認されてもよい就活専用アカウントを持っているくらいです。SNSでは人柄・交友関係・趣味などその人のプラベートなことが分かります。しかし、SNSだけで身辺調査を行うには情報が不十分といえます。就活専用アカウントでは、その人のポジティブな面しか載せられていません。ほかにも裏アカウントを持っている可能性もあります。企業に確認されることを前提としたSNSを身辺調査に使うのは不十分でしょう。
広範囲に調査
探偵興信所の身辺調査は、広範囲で調査を行います。対象者の前職での勤務態度や評価だけにとどまらず、過去のアルバイト歴、副業といったことまで調べることが可能です。交友関係に関しても同様です。そのため事前にどこからどこまでを調べるのかの取り決めを行い、調査契約内容に沿って調べていきます。
身辺調査はプロに頼ること
本人に内密で、個人で身辺調査を行う場合、人づてに身辺調査が行われていることが本人に伝わる可能性が高くなります。そういったリスクを避けるためにも、身辺調査はプロに依頼することがベストでしょう。探偵興信所では身辺調査の経験豊富な専門のチームが身辺調査を行っていきます。対象者に調査が伝わるようなことはありません。
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採用に迷ったら
企業の中途採用は、費用もかかる大きなプロジェクトの一つです。一度採用すると、簡単に解雇はできません。身辺調査の最大の目的は、採用後のトラブル回避です。面接で見抜けず採用したが、会社に悪影響を与える人物だったとなれば、やはりその採用を後悔することになるでしょう。採用前に身辺調査をしっかり行い、問題がない人物か探るということは企業発展にとっても重要なことです。採用に迷う際にも、身辺調査の結果が決め手になるかもしれません。採用者についてお悩みの場合は、身辺調査を検討してください。
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※相談事例は当探偵興信所へ依頼をされた依頼人の事実に基づき内容を一部変更して掲載しています。 |
