危ない精子提供者｜精子提供者信用調査

個人間の精子提供での妊娠を目指す女性や実際に個人間精子提供で妊娠に至った女性が増えています。病院や専門機関おける精子ドナーには、登録時に様々な検査が必要となります。精子提供は非常にデリケートな問題です。出自問題もその一つでしょう。実際に個人間精子提供では問題も起きています。精子提供で妊娠を考えている女性、カップルへ。その精子提供者は本当に信用できますか？

最終更新日　2022/12/21

【この記事は下記の方に向けた内容です】

精子提供で妊娠を考えている人
精子提供者と契約した人
精子提供者とコンタクトを取っている人
精子提供での妊娠に迷いを感じている人
精子提供者を信用していいのか分からなくなっている人
すでに精子提供で妊娠に向けて動き出した人

精子提供による妊娠・出産・子育て

精子提供で妊娠を望む人たち

精子提供でしか妊娠ができない人たちがいます。同姓カップル、選択的シングルマザー、夫が無精子症など、精子提供によって子を望める可能性があります。精子提供は世の中に必要なものです。そのための専門機関や、精子提供を扱う病院もあります。しかし、最近ではSNSを使った個人間の精子提供が増えています。そこには需要があるから供給があるのでしょう。個人間における精子提供は本当に信用できるのでしょうか。精子提供で妊娠を望む人は、もう一度立ち止まってよく考えてください。

個人間精子提供によるトラブル

個人間精子提供による主なトラブルは2つ挙げられます。

精子提供者のプロフィール詐称
子の出自問題

実際に精子提供者が学歴や国籍を偽ったとして訴訟問題も起きています。子の出自問題に関しては、不妊治療専門病院による精子提供においては、生まれてくる子が自ら出自を知る選択をできるように非匿名での精子提供も可能としている病院もあります。個人間精子提供でも子が出自を知る権利はあります。しかし精子提供者が子どもに会うことを事前に約束したとしても、その約束が守られる保証はありません。

AID

第三者の精子提供を使う人工授精を行うことをAIDと呼びます。日本産婦人科学会の定めるAIDのルールでは、婚姻関係であることとされています。夫が無精子症などの場合に限定されます。選択的シングルマザーや同性カップルには適用されません。そのため病院でAIDが行えない人たちは、個人で精子提供者を探すことになります。

シリンジ法

個人で行う精子提供での一般的な妊活方法は、シリンジ法になります。注射器のようなものにマスタベーションによって採取した精子を入れて、膣内に挿入します。精子提供者から精子を受け取った後、自身またはパートナーの手によって挿入しましょう。妊娠率はタイミング法とほぼ変わりません。精子提供者の中には、「妊娠率が良い」「空気に触れないから精子が死なない」などと言い、タイミング法を迫ってくる人もいるので注意が必要です。またマスターベーションによって出された精子はすぐに死ぬわけではありません。射精後、3時間程度は数値に変化がないとも考えられています。

精子提供者を信じてよいのか？

精子提供者のプロフィール詐欺

精子提供により妊娠にしたものの、精子提供者の出身大学や国籍に偽りがあったとして裁判を起こした事例もあります。SNSで精子提供を呼び掛けるアカウントには、まるでイケメンのようなプロフィールが並んでいますが、それが事実であるかは分かりません。妊娠後、妊娠したことを後悔しないためにも精子提供者の経歴には裏取りが必要です。

危ない精子提供者

個人情報を知られたくない

精子提供者が経歴・プロフィールを詐称する理由に「個人情報を知られたくない」という思いがあります。将来、生まれた子どもが会いにきたら困るから、責任を求めらても困るからといったことが主な理由でしょう。独身と聞いていたが、既婚者・子持ちだったというケースもあります。精子提供者と面談したときに違和感を感じたら、その精子提供者はやめましょう。また、提出されたプロフィールの裏付けとなる証拠も求める必要があります。

感染症や遺伝疾患

病院に登録されている精子ドナーには、感染症や遺伝リスク、生活習慣、精神面の調査等が予め設けられています。それらをクリアした人がドナー登録されています。個人間精子提供者でも検査結果を公表している人もいますが、本人のものである保証はあるのでしょうか。SNSでは、名前・生年月日など匿名で精子提供を行うアカウントが多く見られます。匿名では、検査結果が本人のものであると結び付けることはできません。遺伝疾患や精神疾患に関しても同様です。本人の自己申告だけでは、不十分であると考えられます。

SEXが目的の精子提供者

タイミング法での精子提供を押し進めてくるアカウントは、SEXだけが目的の可能性があります。ほかにも夫が精子を受け取りに行くと、ドタキャン、その後アカウント消すなど明らかにSEXを目的にした精子提供者がいます。精子提供アカウントには、そういった目的の人が多く紛れているのが現実です。

複数人を妊娠させた実績

これまでに「〇十人が妊娠しました」と自慢のように書いてありますが、それが事実なら将来、腹違いの兄弟に出会う可能性もゼロではありません。その他にも、こういう人には孕ませたい願望が見受けられます。ただ妊娠を面白がっていることも考えられます。

探偵調査体験談｜この精子提供者、信用できる？

精子提供者の裏取り

精子提供で選択的シングルマザーの夢を持つ依頼者より、精子提供者の信用調査を承りました。複数人と面談を重ね、精子提供者を絞ったものの、聞いている経歴に偽りがないか心配を抱えていた依頼者。精子提供者の情報に偽りがないか、信用調査を利用して調べました。

調査費用例

調査項目	信用調査
調査期間	15日間
調査費用	60万円（経費別）

信用調査で分かること

今回の調査では精子提供者より事前に情報を得ていたので、その情報が正しいものなのか裏付け調査を行いました。信用調査では、対象者に関する情報を調べることが可能です。基本となる個人情報や職業、過去の経歴、交友関係、対象者の家族に関する情報などです。精子提供では、精子提供者本人だけに関わらず、家族の情報の真偽も重要と考えられます。家族に遺伝的な疾患を持つ人がいる場合は、生まれてくる子どもにも遺伝する可能性があるからです。

副業感覚の精子提供者

精子提供者の見極めが大事

精子提供者には無償で、子どもを望めない人に対するボランティアとして活動している人もいる一方、1回あたり1万円程度として副業感覚で精子提供をしている人もいます。健康な精子、卵子、子宮が揃えば子どもが産まれてくる可能性は多いにあります。精子提供での妊娠は軽く扱ってよいものではありません。にもかかわらず、精子提供者本人が妊娠・出産を真剣に考えていない人が多いことも事実です。妊娠を望んでいるのであれば、本当に信用できる精子提供者に出会うことが重要といえます。第三者も交えて、本当に信用できる精子提供者かどうかを見極めましょう。

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精子提供者には入念な調査を

人間が生まれてくる可能性がある精子提供ビジネス。その目的は、真摯なボランティア精神からビジネス目的、またSEX目的まで様々です。個人間精子取引は現在、特別な法律はありません。精子提供による妊娠は、子への出自が大きな課題といえます。不妊の原因が女性にない場合、精子提供で妊娠できる可能性は高くなります。だからこそ、個人間による精子取引には慎重になる必要があるのです。