「1億円超の“結婚詐欺”か…マッチングアプリで“接近”56歳の男を逮捕」|探偵による事件の解説と対策法

結婚詐欺で50代の男が逮捕されました。マッチングアプリでターゲットの女性を探す男。女性はなぜ結婚詐欺に騙されてしまったか。結婚詐欺の功名な手口について解説します。この記事では探偵による事件の解説と、探偵調査による対策や解決法をご案内しています。
最終更新日
【この記事は下記の方に向けた内容です】
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「結婚詐欺ニュース」からみる事件の危険性と解決法
事件概要
被害額1億円超の結婚詐欺
結婚を前提に交際をしようと嘘をついて、50代女性2人から金をだまし取った疑いで50代の不動産会社役員の男が逮捕されました。金持ちそうに見えた容疑者。男は既婚者だったにもかかわらず、マッチングアプリを使い、被害女性と会っていました。信用を得るために被害女性の両親に会ったり、金庫の現金を見せたりしていた男。被害者はこのほかに3人以上いると見られ、被害額は1億円を超える可能性があります。男は金を受け取ると、女性から別れを切り出すように仕向けていたといいます。
※引用元:「1億円超の“結婚詐欺”か…マッチングアプリで“接近”56歳の男を逮捕」|テレ朝ニュース(2023/11月時点)
探偵による事件の見解
心の隙間に入り込むのが特徴
自分を理想の男性かのように装った上で、被害者に近づき、交際を申し込むのが結婚詐欺師の特徴の一つです。今回のケースの場合、高収入や未婚であることをアピールし、被害女性の信頼を得たと考えられます。結婚詐欺やロマンス詐欺は、結婚願望の強い人を狙い、信用・信頼を得て、愛情を盾に金銭の援助や要求をする極めて悪質な詐欺です。結婚詐欺師は、結婚適齢期を過ぎている女性の心理を操ります。被害者は、生活の基盤があり自立している人が多い傾向にあります。
被害にあわないためのポイント
結婚詐欺師は言葉巧みに被害者に近づき、結婚や将来を見据えた具体的な話をします。新居や将来の投資資金といった名目で被害者に金銭を要求する結婚詐欺師。結婚詐欺師は口が達者なため、結婚生活を夢見る被害者は話の矛盾点に気づきません。また、金銭や金品を受け取る際は直接手渡しでのやり取りを行い、LINEなどに証拠が残ることを避けます。被害者は不審に思うことがいくつかあったとしても結婚詐欺師に恋心を抱いており、信用しきっているため、ついやり過ごしてしまいます。被害に遭わないためには自分の直感を信じ、おかしいなと感じたときは一度立ち止まることです。また、周囲に助言を求めたり、周囲の声に耳を傾けることも大切です。
警察に連絡するタイミングと必要性
警察には「民事不介入」の原則があるため、男女間の金銭の問題には介入することができないケースが殆どになります。しかし、金銭を騙し取ることが前提だった場合、これは「詐欺罪」(刑法第246条)に該当します。詐欺罪では捜査が行われる可能性が高くなりますが、詐欺師の身元や正確な情報、証拠がなければ捜査の進展は望めないと言えるでしょう。結婚詐欺被害では騙されているかもしれないと感じた時点で警察に相談することが重要です。
事件になる前に行えること
実際に結婚詐欺にあわない知識
結婚詐欺師から身を守るためには相手の背景(身元)を十分確認すること、また知り会って間もないのに結婚というワードを出す相手には警戒することです。身元がはっきりしない相手の過度な甘言に注意を払いましょう。そして信頼できる友人や家族に意見を求めましょう。結婚詐欺師はさまざまな理由をつけて必ず金を要求してきます。金銭に関する判断は慎重に行い、疑念があれば専門家に相談することが重要です。
結婚詐欺師チェック
- 急速な関係性の進展
- 事業資金や結婚資金、生活資金など金にまつわる話が多い
- 詳細な経歴の欠如
- 【一貫性の欠如】
- 【過度な甘言】
- 【関係性の進展とともに、何かと理由を付け金銭を要求する】
- 【国際結婚詐欺師の場合、ビザや住居権を取得するように要求する】
- 【交流制限】
結婚話やプロポーズが早い
過去の職歴や家族についての情報が薄い
言動が一貫しておらず、矛盾や秘密ごとが多い
あまりにも完璧で理想的な言葉が多い
友人や家族との交流を避け孤立させようとする
同様の事件に発展しかねない状況
今回の結婚詐欺事件と同じような状況や似たような心配がある方は、すぐに対策や解決を行ってください。以下のような状況に当てはまる方は然るべき対処が必要になります。また、探偵調査による対策や解決を望んでいる方は相談窓口よりすぐにご相談ください。取り返しのつかない状況になる前に早期に行動を起こすことが重要です。
- マッチングアプリで知り合った婚約者にお金を貸したら連絡が取れなくなった
- 婚約者から2人の未来のためにと投資資金を出すように言われている
- 友人に彼氏のことを話したらロマンス詐欺では?と言われ、不安を感じている
- 姉が婚約者に言われるがまま、お金を出しているが結婚詐欺だと思う
- 彼を結婚詐欺師かもと疑っているが、多額のお金も貸しているし、今さら真実を知るのが怖い
探偵への質問と答え
探偵への質問と答え
質問1:結婚前提で付き合って2年になる男性がいます。これまで何度かお金も貸したことがあります。しかし、結婚話は一向に進みません。これは結婚詐欺師の可能性が高いのでしょうか? 答え1:婚約者の方から結婚の話や将来の話を積極的にした上で、お金を要求してくるのであれば結婚詐欺の可能性も考えられます。ただ単純に婚約者にお金がないといった場合では、相手のお金の使い方や収入源などを調査で確認するべきです。借金を抱えている可能性も考えられます。 |
質問2:友達の話を聞いていると明らかに結婚詐欺な気がします。会社の存続資金のために友達は彼にすでに数百万を貸しています。でも、友達は彼が実際何の会社をやっているのかよく知らないみたいです。私がおかしな点を指摘しても聞く耳を持ちません。友達にどのようなアドバイスをすれば良いのでしょうか。 答え2:実態が分からない会社にお金を貸すことはかなり危険です。もしも彼が本当に代表者なら金融機関もしくは本人個人が会社に貸し付けを行うことが殆どです。会社経営者であること自体が嘘か、彼に信用とお金がない証拠と言えます。しかし、確実な証拠がないとお友達も納得しないでしょう。探偵興信所の調査にて会社の実態、彼の身元を確認することが必要です。 |
質問3:マッチングアプリで知り合った男性と結婚を前提に付き合っていました。私の親にも挨拶済みです。にもかかわらず彼が既婚者子持ちということが最近になって発覚しました。この場合、結婚詐欺で訴えることはできるのでしょうか? 答え3:独身と偽って交際していた場合は、相手に慰謝料請求することが可能です。訴える際は必要な調査を行い、独身と偽っていた証拠、既婚や子供がいる証拠、相手の現住所や勤務先などの情報を集めたうえで対応してください。 |
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結婚詐欺に関する相談窓口
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付き合っている最中に本人自身が結婚詐欺に遭っていることを気づくことは少ないといえます。不審な点を感じても恋心が冷静な判断を曇らせたり、すでにお金を貸していることで都合の悪い情報からは目を背けてしまうからです。騙されたことを自覚したときには時すでに遅し、すでに婚約者と連絡が取れない状態であるケースが非常に多くなっています。結婚詐欺を証明することも簡単ではありません。相手は詐欺と言われない術を熟知しています。些細なことでも疑問を抱いたら、一度立ち止まってください。周囲に相談してください。結婚詐欺はとても繊細な問題です。婚約者に不安をお抱えの方は探偵興信所の無料相談窓口をご利用ください。専門家がお答えします。
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この記事の筆者 「1億円超の“結婚詐欺”か…マッチングアプリで“接近”56歳の男を逮捕」|探偵による事件の解説と対策法は、探偵興信所(社)の探偵調査員が書きました。探偵調査と依頼人から受ける相談事例の経験をもとに出した探偵だからこそ行える見解です。 |
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※相談事例は当探偵興信所へ依頼をされた依頼人の事実に基づき内容を一部変更して掲載しています。 |
