副業トラブル|収入を得るために振り込みをさせる詐欺手口

近年、副業の需要が高まり、多くの人が副業を始めたいと考えています。しかし、同時に副業サイトでのトラブルも増加しており、特に簡単に稼げると謳うサイトには注意が必要です。副業詐欺の手口を紹介します。
最終更新日
簡単な副業は詐欺の可能性があるため注意
SNSや広告に出回る危ない副業サイト
副業の需要が高まっている
企業でも副業が解禁されていることもあり、近年、副業を始めたいと考える人が増加しています。求人サイトでも隙間時間を使った副業求人が掲載されています。ほかにもSNSや広告等でも副業求人が流れてきます。副業需要が高まっていることもあり、このような副業求人に興味を持つ人も多いことでしょう。しかし、副業サイトでトラブルに遭ったという報告が増加しています。簡単な副業には注意が必要です。
副業サイトトラブル相談事例
- 報酬を引き出すことができない
- 仕事をするのに事前の登録料が必要と言われ振り込みを指示された
- ミスの処理に費用を請求された
- 報酬を引き出すために50万円必要と言われた
- 高額報酬の仕事を案内されたが、登録料がかかった
気が付いたら全て振り込んでいたという事態にも・・
副業詐欺に共通しているのが、仕事を請け負っている側がお金を振り込まさているということです。仕事を始めるのに登録料や初期費用が必要だったり、報酬を引き出すために振り込みを要求されたりします。本来なら支払う必要のないお金ですが、詐欺グループは言葉巧みに振り込みを指示します。おかしいと気づいたときには預金のほとんどを振り込んでいたというケースもあります。
怪しい副業サイトの特徴
こんな副業サイトに注意
怪しい副業サイトには共通する特徴があります。詐欺サイトの可能性が高いため、以下のような特徴がある場合は警戒しましょう。
- 高額な報酬
- 簡単な仕事
- 儲かることを強調
- 初期費用や登録料が必要
- 会社情報がない
- 振込先が個人口座
- 個人情報の提出を要求してくる
相場より明らかに高額な報酬をうたっている求人は詐欺の可能性が高いといえます。高額報酬は目に止まりやすく、詐欺かも?と頭を過ぎっても応募してしまう人が多いのです。
仕事内容が「動画を見る」「簡単なデータ入力」「クリックするだけ」など、誰でもできる内容になっています。簡単な仕事だからこそ、仕事や家事、子育ての合間にしやすく、隙間時間で副業をしたい人や主婦などが引っ掛かりやすいといえます。
やたらと簡単に稼げる、儲かるといったことを強調している副業サイト。これも人を集めるための誇大文句です。儲かるということばかりを強調しており、肝心の仕事内容がよくわからないといった場合は詐欺サイトの可能性があります。
副業の開始時に「登録料」「初期費用」などの名目でお金を要求される場合、詐欺の可能性が高いです。正当な仕事であれば、雇用主が働く人に費用を求めることはありません。
怪しい副業サイトでは何の会社なのか、会社情報や会社内のどの立ち位置の誰とやり取りをしているのかがよく分かりません。連絡先もDMだけだったり、その都度変わったりするなどの場合は注意が必要です。
仮に振り込みを要求された場合、口座名にも注意してください。会社名義ではなく、個人名義の場合は売買された口座の可能性があります。
仕事を始めるにあたって個人情報の提出を要求してくる場合は警戒しましょう。詐欺グループは個人情報を目的としていることもあります。安易に提出しないようにしましょう。
もしも副業トラブルに遭ったら?
詐欺に遭った場合の対処法
副業サイトに振り込んだお金を完全に取り戻すことは難しいといえます。詐欺グループは身元を明らかにしません。また、海外を拠点にしている場合も多くあります。このような場合はお金を取り戻すことは困難といえます。しかし、迅速に対応することで回収できる可能性もあるため、詐欺に遭った場合はいち早く行動することが重要といえます。
- 警察に被害届を出す
- 銀行に連絡する
- 消費生活センターに相談する
- 弁護士に相談する
第一に警察に相談するようにしてください。同じような被害に遭った人から被害届が出ているかもしれません。被害者が多ければ警察でもいち早く対応します。被害届を提出しましょう。/p>
振り込んだ直後に銀行に連絡すれば、お金が詐欺師の手に渡る前に返金手続きができるかもしれません。詐欺師はいくつも口座を持っているため、迅速に行動しましょう。時間が経つほど回収が難しくなります。
怪しいと感じた場合は消費者ホットラインに相談し、今後の指示を仰いでください。詐欺師の指示に従わないようにしましょう。詐欺師は急かそうとしますが、一旦連絡を取らないようにしましょう。
消費者ホットライン | 188 |
---|
法的手続きを取る場合は弁護士への相談が有効です。そのためには証拠や詐欺師の身元情報も必要となります。これまでのやりとり(メッセージや振込明細書など)を全て保存しておきましょう。
振り込みを求められたら断ること
事前に振り込が必要な仕事はあり得ない
冷静に考えてほしいのが、お金を稼ぐために始めた副業なのになぜこちらが業者にお金を振り込まなければならないのかということです。振り込みを求められた時点でその会社は怪しいのです。仕事を始めるにあたって事前にお金を要求してくる会社は真っ当な会社ではありません。しかし、それでも被害者がいる背景には詐欺グループの話術・手口が巧妙だからといえます。被害者はまるで振り込みをすることが正当かのように思えてしまうのです。どんなに高額な報酬であっても簡単に儲かる仕事であっても振り込みを要求されたら必ず断ること。これが詐欺から身を守る上で必須となります。
LINE相談 | 探偵興信所公式LINE 探偵興信所(社)では、LINEでのご相談もお受けしています。電話やメールができない際や話しづらい内容でもLINEなら気軽にお問合せいただけます。 LINE相談はこちら |
---|
無料相談窓口のご案内
まとめ
詐欺かもしれないと感じながらもすでに振り込んでしまったお金を回収したい、報酬がほしいという思いから、詐欺師に言われるがままに何度も振り込んでしまうことがあります。また、詐欺に遭った事実から目を逸らすために詐欺師とのこれまでのやりとりを削除してしまうケースも多く見受けられます。警察に被害届を提出する上でも証拠は絶対に消さないようにしましょう。怪しいと感じたら周囲や適切な機関に相談するようにしてください。




※相談事例は当探偵興信所へ依頼をされた依頼人の事実に基づき内容を一部変更して掲載しています。 |
