被害総額は最大9億円の可能性 ビルメンテナンス会社の元社員、マンション管理組合の預金を着服か|探偵による事件の解説と対策法

世間でニュースになった事件を探偵目線で解説します。同様の被害に遭わないための対策方法についてご紹介しています。
最終更新日
【この記事は下記の方に向けた内容です】
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社員の横領を防ぐ方法
事件概要
約9億円着服
20年近く会計業務に携わっていた元男性社員に、複数のマンション管理組合の預金を着服した疑いがあることが分かりました。元社員とは先月中旬に連絡が取れなくなったことから詳しく調べたところ、マンション管理組合の預金不正引き出しが発覚しました。会計に関する書類を改ざんしていた可能性もあり、被害総額は最大で約9億円にのぼる可能性があります。元社員とは現在も連絡が取れていません。
※引用元:被害総額は最大9億円の可能性 ビルメンテナンス会社の元社員、マンション管理組合の預金を着服か|読売テレビ(2023年12月時点)
探偵による事件の見解
信頼が招いた横領
20年近く同じ会社に勤め、業務を任せている社員であれば信頼できる人物だと思うことは最もだと思います。しかし、今回の横領事件で言えばその信頼関係があだになってしまったケースといえます。従業員の横領を防ぐには、「横領できる環境」の見直しが重要要素となります。信頼関係があるが故に全ての業務を任せ、業務内容や会計を他の従業員が把握しきれていなかったことに原因があると言えます。また、横領は常習化しやすいため長年横領をしていたことも被害を拡大させた要因と言えます。
横領させないポイント
横領させないためのポイントは、
- 一人にすべての業務を任せない
- 定期的な内部調査をする
- 定期的にチェックを行い業務内容や役割をかえる
など、横領をさせない環境と横領を考えさせない環境づくりが重要と言えます。普通や常識に囚われず、誰しもが横領を起こしてしまう可能性があるという事を意識し、必要によっては第三者の調査を活用します。専門家や探偵興信所の調査を利用することで自社だけでは気がつかなかった問題を表面化させ、被害を最小限に抑えることが可能になります。
横領の可能性がある場合は
社内で横領の可能性や噂を耳にした時は冷静な判断が必要です。安易に疑わしい人物を問い詰めるのは逆効果です。誰かに相談する場合は信頼できる人物のみにすることを心掛けてください。また、横領の可能性がある場合は、横領している人物や共犯者の証拠が必要になります。証拠がないにも関わらず処分を下してしまうと、後々に不当解雇で裁判といった二次被害に発展してしまう事があります。もし、横領の可能性がある場合には、第三者である探偵興信所の内部調査を利用して証拠収集と情報収集を行ってください。言い逃れできない証拠を収集した上で対応するようにしましょう。
事件になる前に行えること
定期的な内部調査が必要
横領事件が度々報道されますが、表に出てきている事件は氷山の一角に過ぎないと言えます。企業は自ら不祥事を公表し自社の評判を下げることはしません。横領は会社経営の根本を揺るがしかねない問題です。横領問題が起きる前に対処する必要があります。横領問題を解決する際に重要なことは、証拠収集と手口です。自社の内部調査では調査自体が横領に関わっている人物に伝わってしまう危険性があります。証拠を隠滅されたり、口裏を合わされたりで問題解決が難しくなります。自社での内部調査が困難だと感じた場合には、探偵興信所の内部調査や潜入調査を活用することで秘密裏に調査をすることができます。また、横領を起こさせないためにもこのような定期的な調査は重要な役割を持ちます。
実際にあった横領調査依頼
- 会社の備品数を偽り転売していた
- 業者と共謀し発注数などを水増し、バックを受け取っていた
- 経営者が会社のお金を私的流用していた
- 廃棄物を回収し会社に戻す前に売り捌いていた
- 契約の売上金を虚偽報告し、差額を横領していた
同様の問題に発展しかねない状況
同じような状況や似たような心配がある方は、すぐに対策や解決を行ってください。以下のような状況に当てはまる方は、然るべき対処が必要になります。また、探偵調査による対策や解決を望んでいる方は相談窓口よりすぐにご相談ください。
- 会社の金を横領している従業員がいるが証拠がない
- 役員が横領に関わっている可能性がある
- 会社の備品が頻繁になくなる
- 横領の疑いを掛けられている
- 経理に長年携わっていた人物が突然退職した
探偵への質問と答え
探偵への質問と答え
質問1:会計業務を長年任せていた社員がいます。基本的にはこの社員が全てを担っていました。先週から社員の無断欠勤が続き、連絡も取れなくなってしまいました。そこで初めて社員が会社の金を横領していたことに気づきました。逃げた社員を見つけるにはどうしたら良いのでしょうか。 答え1:関係者が逃げた社員に連絡をしたり自宅に行くことはお勧めしません。このことで相手が事態を把握したり、余計に居場所がわからなくなる場合があります。逃げた社員を探す場合は、社員の情報をまとめた上で、探偵興信所にご依頼ください。 |
質問2:仲のよかった同僚が退職して2日後に横領事件発生しました。すでに警察も関わってます。これ以上問題が大きくなる前に同僚に自供させようと考えてますがどのように言えばよいでしょうか。 答え2:まずは、同僚に自供させるにも事件の全容や事実関係、横領の経緯など情報や証拠を揃える必要があります。また、すでに会社で問題になっている事や警察が関与しているとなると、すでに連絡が取れない可能性もあるため、細心の注意が必要です。また、横領した同僚に個人的に関わってしまうことで共犯や関係者だと疑いを掛けられる場合もあるので個人的な行動は控えた方が良いでしょう。 |
質問3:父の会社の経理が横領をしている可能性があります。今後どのように進めていけば良いのでしょうか。アドバイスをお願いします。 答え3:会社としてどのような対処を考えているかにもよっても進め方は異なります。横領の証拠と相手の所在や素行、関係先などを調査してから対応する必要があります。安易に相手を問い詰めても逃げられるか、証拠隠滅の恐れがあるため秘密裏に情報収集を行う必要があります。 |
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調査に関する相談窓口
相談窓口のご案内
長年、経理を同じ人物に任せているとその人物に頼り切ってしまいます。それは同時に横領に気づくことが遅れることを意味します。もちろん実際に横領をするような人は少ないです。しかし、探偵興信所には横領に関する相談が多く寄せられます。横領は意外と身近なものなのかもしれません。横領に関する調査は秘密裏に行います。詳しくは無料相談窓口をご利用ください。
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この記事の筆者 被害総額は最大9億円の可能性 ビルメンテナンス会社の元社員、マンション管理組合の預金を着服か|探偵による事件の解説と対策法は、探偵興信所(社)の探偵調査員が書きました。探偵調査と依頼人から受ける相談事例の経験をもとに出した探偵だからこそ行える見解です。 |
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※相談事例は当探偵興信所へ依頼をされた依頼人の事実に基づき内容を一部変更して掲載しています。 |
